語彙力について

語彙力とは、英語学習において基礎となる重要な能力です。外国語を効率よく身に付ける為には、まず最低限の文法及びある程度の語彙力、そしてリスニング・スピーキング・リーディング・ライティングをバランスよくふれていくことが大切だと思います。その基盤となる語彙力をどのように鍛えていくのかが、英語学習における大きな課題になります。

語彙学習は非常に大変で、その理由は覚えるべき英単語が莫大なことにあります。例えば、日常会話や映画などの話し言葉を理解する為には約7000語、新聞や小説などの書き言葉を理解する為には約9000語をおさえてある必要があると言われています。英語のネイティブスピーカーは、一年間で約1000語のペースで単語を習得すると言われています。そのペースでさえも、7000語覚えるまでに7年かかることになってしまいます。

また、それぞれの英単語において、理解しておくべきことがたくさん存在しているのも、語彙力強化が難しい点として挙げられます。例えば、一つの英単語を本当の意味で使いこなす為には、その日本語訳を知っているだけでは不十分で、品詞・発音・熟語・活用など、様々な知識を身に付ける必要性もあります。

著名な言語学者であるDavid Crystalさんも、語彙学習について、語彙学習はエベレストに登るのと同じように大変と述べています。”Vocabulary is the Everest of language.”

語彙学習では、その単語の一つの意味だけではなく、複数の意味や使い方をおさえることが大切です。例えば、rememberという単語は、覚える・思い出すの他にも、追悼する(Tom was remembered by his friend. トムは友達によって追悼された。)や贈り物やチップを渡す(My grandma always remembers me on my birthday. おばあちゃんはいつも私の誕生日にプレゼントをくれる。)といった意味もあります。このように英語では文脈によって意味が変化するものが多くありますので、日頃から様々なジャンルの文章にふれて、読む力を鍛えることも大切です。

日本語でも、読めるけどその漢字を書くことが出来なかったり、聞いたことがある単語だけど詳しい意味が分からなかったりするのと同じことです。語学は時間をかければ誰でも絶対に身に付くものですので、一度にたくさんの知識を身に付けようとせず、少しずつ地道に取り組んでいくことが大切です。学習の成果は必ず結果となって返ってきます。

Brown Owl Englishでは、生徒さんそれぞれに合った学習方法を提案し、レッスンをさせていただきます。ご希望の方は、お気軽に問い合わせください。

2024年06月19日