今後の大学入試について

大学入試のセンター試験が、2020年1月の実施を最後に廃止され、2021年1月から新テストである大学入学共通テストに移行されました。文部科学省は、英語民間検定試験の結果を入試に利用する予定でしたが、制度の不備や不安が多く指摘され、2021年からの民間試験実施は取りやめになりました。現在は、民間試験を大学入試に取り入れる仕組みを検討する会議を、改めて始めた段階です。

民間試験活用の見送りに伴い、リーディングはこれまでの200点から半減し100点に、リスニングは50点から倍増の100点に変更されました。これまでのアクセントや発音を問う単独問題は廃止され、実用的な出題が中心になりました。

民間試験取りやめ前では、以下にまとめたポイントが主な変更点でした。

英語は4技能(読む・聞く・話す・書く)が重視視されます。それらの能力を効率的に測る為に、大学側が導入を進めているのが英語外部検定利用入試です。 英語外部検定利用入試とは、TOEICやTOEFLなど民間が行っている試験の点数を大学入試に利用するというものです。 これら検定試験の対策も行っています(例えば、英検では1級、TOEICでは990点満点レベルまで対応させていただきます)。

英語外部検定利用入試の取り入れ方は大学によって様々で、具体的には以下のようなものがあります。
1 出願可能な最低ラインの基準として取り入れる大学
2 書類審査に用いられる大学
3 試験の代替として取り入れる大学
4 試験のスコアに応じて加点される大学
5 試験のスコアをある基準で換算したものと当日の試験の点数のうち高い方を採用する大学

認定されている民間検定試験は23種類あります。
国際ビジネスコミュニケーション協会→TOEIC L&R(聞く・読む)、TOEIC S&W(話す・書く)
日本英語検定協会→実用英語技能検定(英検)、TEAP、TEAP CBT
ブリティッシュ・カウンシル→IELTS
ケンブリッジ大学英語検定機構→ケンブリッジ英語検定
Educational Testing Service →TOEFL iBTテスト
ベネッセコーポレーション→GTEC、GTEC CBT

また、大学入学共通テストでの英語の配点は、リーディングとリスニングで各100点になります。従来のセンター試験では、文法や読解のリーディングが200点で、リスニングが50点だったので、リスニングの重要性が非常に高まりました。

2020年01月31日