2020年度から実施の大学入学共通テストの英語について

大学入試のセンター試験が、2019年度今回(2020年1月)の実施を最後に廃止され、2020年度(2021年1月)から新テストである大学入学共通テストに移行します。文部科学省は、英語民間検定試験の結果を入試に利用する予定でしたが、制度の不備や不安が多く指摘され、2020年度からの民間試験実施は取りやめになりました。結局、何が変わるのかをまとめました。

大学入学共通テストの英語はどうなるのか?
もちろん2020年度以降も、大学入学共通テストでの英語の出題は継続されます。文部科学省は、大学入学共通テストでの英語は廃止して、英語民間試験の結果だけを利用したいと考えていました。現在は、民間試験を大学入試に取り入れる仕組みを検討する会議を、改めて始めた段階です。

個別試験はどうなるのか?
一部の大学入試では、解き方だけを覚えれば解けてしまう問題だったり、解答に必要な知識が細かすぎたり、実用的な英語ではなく、暗記中心の勉強をさせてしまっていると批判されています。文部科学省は、表現力や思考力をより必要とする長文の記述式など、試験の多様化を各大学に増やしてほしいと考えています。

結局、何か変わるのか?
マークシート方式の問題は、より判断力や思考力が必要なテストになると言われています。複数の文章や資料を合わせて考える問題や、社会とのかかわりや日常生活を重視した問題などが検討されています。2022年度から高校の科目区分も変わり、2024年度からは新テストの出題科目も内容もさらに大きく変化すると言われています。

2020年01月28日